おせち料理は元来、季節の変わり目に神様にお供えするための料理です。季節の変わり目は節句と呼ばれ、一年を通じて最も重要な節句である正月にお供えするおせち料理が現代にも残り続け、さらに正月料理自体を意味するようになりました。おせち料理は一般的に幸せを重ねるという意味をこめ、重箱に様々な種類の料理を詰めます。正式な重箱の段数は四段ですが、近年ではコンパクトに二段や三段にまとめたり、豪華な五段など段数にあまりとらわれずに作られているのが特徴です。

基本的な四段重の場合、一の重には祝い肴や口取り、二の重には焼き魚やエビなど海の幸を材料とした焼き物、三の重には紅白なますなどの酢の物、与の重には煮物が詰められます。家庭や地域によって詰め方は異なりますが、基本的な詰め方を覚えておくと段数を減らす場合に上手にまとめられます。おせち料理の種類は20種類から30種類程度あると言われ、それぞれにおめでたい意味やいわれが込められているのは有名です。紅白かまぼこは、めでたさと慶びを表す紅と、神聖さを意味する白を用いたかまぼこです。

さらにかまぼこは日の出を象徴する形から、元旦に欠かせない一品となっています。他にも子宝と子孫繁栄を祈るために入れられるカズノコ、五穀豊穣を願う田作り、長いひげと曲がった腰が長生きを連想させる海老などの素材が定番です。海老は料理はもちろん、正月飾りなどにも用いられる長寿のモチーフとして知られます。おせちのことならこちら

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